• COMMENT

    熱心な音楽リスナーになって30年弱。

    部屋のCD&レコード棚も綺麗に整頓されジャンル分け出来る程の量になったのですが、いつからか自宅の部屋で聴く音楽と、ステージの上で表現する音楽を分けて考える自分がいる事に気づきました。

     

    2016年夏にメンバー3人になって初めてのアルバム「Out Of Blue」をリリースしました。

    その製作過程は、その整理整頓された自分のCD&レコード棚を一度ぐちゃぐちゃにひっくり返して、その中から本当に大好きな音だけを取り出し、ジャンルという仕切りのない、真新しい棚に並べるような作業でした。

    そして、そこに、見事にジャンルも年代もバラバラの音楽が並んだ時、物凄く腑に落ちたと同時に、今回のイベントのアイデアを思いつきました。

     

    誰の目も気にせず自分が好きな音楽を全肯定する、「音楽があって良かったなぁ、、」

    そんな当たり前の事を始めます。

     

    GOING UNDER GROUND 松本素生

  • LIVE

     

    2017.4.8(sat)

    「全方位全肯定 vol.4 大阪編

    GOING 􏰀UNDER􏰁 GROUND

    w/􏰂􏰂THE COLLECTORS

    大阪・Music Club JANUS​

    OPEN 17:00/START 17:30

    ADV ¥3,900 DOOR ¥4,500

     

    -Ticket Sales Date-

    2.11(sat)

    問い合わせ JANUS

    06-6214-7255

    http://musicclubjanus.com/

     

    2017.2.25(sat)

    「全方位全肯定 vol.3」

    GOING 􏰀UNDER􏰁 GROUND

    w/􏰂􏰂スカート,Homecomings

    Shibuya Milkyway

    OPEN 17:30/START 18:00

    ADV ¥3,500 DOOR ¥4,000

     

    -Ticket Sales Date-

    1.21(sat)

    ローソンチケット http://l-tike.com/

    イープラス http://eplus.jp/

     

     

    2017.1.24(tue)

    「全方位全肯定 vol.2」

    GOING 􏰀UNDER􏰁 GROUND

    w/􏰂􏰂銀杏BOYZ

    恵比寿リキッドルーム

    OPEN 18:00/START 19:00

    ADV ¥4,000

     

    -Ticket Pre Sales Date-

    SUNSET CLUB(FC)

    11.02(wed)22:00〜11.13(sun)23:00

    Official website

    11.02(wed)22:00〜11.13(sun)23:00

    https://goingunderground.tokyo/

    V􏰄INT􏰂AGE TICKET

    11.17(thu)12:00〜11.25(fri)23:00

    ゼロチケ

    12.8(thu)12:00〜

     

    -Ticket Sales Date-

    12.24(sat)

    チケットぴあ 0570-02-9999 314-683

    ローソンチケット 0570-084-003 71406

    イープラス http://eplus.jp/sys/main.jsp

     

    主催 V􏰄INT􏰂AGE 􏰁ROCK std.

    企画 1994 Co.,Ltd.

    制作 AIR􏰁 FLAG Inc

    問い合わせ V􏰄INT􏰂AGE 􏰁ROCK std.

    03-3770-6900 (Weekday 12:00〜17:00)

     

    2016.12.21(wed)

    「全方位全肯定 vol.1」

    GOING 􏰀UNDER􏰁 GROUND

    w/􏰂􏰂THE COLLECTORS

    代官山UNIT

    OPEN 19:00/START 19:30

    ADV ¥4,000

     

    -Ticket Pre Sales Date-

    SUNSET CLUB(FC)

    9.20(tue)18:00〜9.30(fri)23:00

    Official website

    https://goingunderground.tokyo/

     

    -Ticket Sales Date-

    11.05(sat)

    チケットぴあ 0570-02-9999

    ローソンチケット 0570-084-003

    イープラス http://eplus.jp/sys/main.jsp

     

    主催 V􏰄INT􏰂AGE 􏰁ROCK std.

    企画 1994 Co.,Ltd.

    制作 AIR􏰁 FLAG Inc

    問い合わせ V􏰄INT􏰂AGE 􏰁ROCK std.

    03-3770-6900 (Weekday 12:00〜17:00)

  • SPECIAL MOVIE

    全方位全肯定vol.4 大阪編 Teaser

    全方位全肯定vol.2 特別対談「中野にて」

  • SPECIAL TALK

    vol.2

     

    インディーレーべル四方山話。

     

    今回全方位全肯定に出演するスカートが所属するカクバリズム代表 角張渉氏を迎え、GOING UNDER GROUND松本に加え、彼らが所属するYOUTH RECORDS代表 庄司信也を交えてのCROSS TALK。現在進行のインディーシーンを状況、考察とこれから。そしてミュージシャンとして生きる、在り方、考え方。全方位全肯定がイベントとして目指す方向性の具体を交えつつ、大いに語る。

    庄司「今日、本当は(※1)小山内さんも、この場に居れたらよかったんだけどね。」

     

     

    角張「そうだねー。」

     

     

    庄司「うん。今回全方位全肯定VOL.3ということで。GOING UNDER GROUNDとHomecomings、そしてスカートという、インディーズの雄である2社、Second Royalとカクバリズムから参加いただいて。」

     

     

    角張「はいはい。」

     

     

    松本「そうですね。まさに。えーっと、まずなんですが、G.U.G.はなんていうか所謂、正統派なJ-ROCKみたいなシーンで生きてきて、とはいえCD出してから何枚目からか感じるとこがあって。」

     

     

    角張「それはどういう….?」

     

     

    松本「僕らがいる場所よりも、インディーズのシーンの方が断然面白い動きをしているなあ、というのをずっと思ってて。」

     

     

    角張「うん、いろんな誌面でそういう風に話してたね。読んでいるよ。」

     

     

    松本「そうなんですよ。そう感じて、色々チェックしてて。で、スカートとかも今カクバリズム所属じゃないですか。」

     

     

    角張「うん。」

     

     

    庄司「スカートはひとりユニットだもんね、バンドじゃなくて。」

     

     

    角張「そうです。」

     

     

    松本「そこも含め、角張くんの審美眼 / 視点で、どうバンドというものを見つめてるのかなっていうとこを聞きたくて。」

     

     

    角張「はいはいはい。」

     

     

    松本「ビジネスにもしていかなくちゃいけないだろうし、例えばわかりやすく大型フェス対応のバンド、アーティストを狙ってやるでもなく、というところもあるじゃないですか。」

     

     

    角張「んー、G.U.G.が正式にメジャーから離れて行ってから、もう2、3年は経つのかな?」

     

     

    松本「もっと前ですね。」

     

     

    庄司「そうだっけ?」

     

     

    角張「でもこの前のアルバムはビクターからだったよね。」

     

     

    庄司「うん。所謂メジャー契約っていうよりはワンショット契約だね。」

     

     

    角張「なるほど。意外にでも、結構前から仲良くさせてもらってるけど、事務所はほら、ほとんど自分たちでやってたじゃん?当時社長さんは立ててたとはいえ。メンバーで回していたもんね?」

     

     

    松本「そうです。最初出資してもらって立ち上げてて、自分たちの事務所、って感じでやってましたね。」

     

     

    角張「もうそれって、最初からやり方はインディーだよね。」

     

     

    松本「そうねえ。」

     

     

    角張「最初ってさ、バンドマンは事務所まで頭、回んないんだよね。CDをリリースするってことまではバンドの中で考えるけど、自分らでマネジメントまでは回らないよね。当たり前だけど。」

     

     

    松本「うん、俺ら最初、あれなんですよ、こう、出方があの頃の正統派な手順というか。下北沢でライブやって、スカウトされて、見たいな。」

     

     

    角張「主にどこのライブハウスでやってたんだけっけ?BUMP OF CHICKENとかと同じ世代だよね?」

     

     

    庄司「年は1つ違いとか?」

     

     

    松本「うん、彼らが俺らより1つ下かな。」

     

     

    角張「ガレージ、ハイライン、とかさ(笑)あの頃の、あの流れ(笑)。僕、ハイラインレコード、バイト落ちてるからさ(笑)。」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    角張「当時ユニオンとハイラインのバイト面接受けて。で、ユニオン受かって。」

     

     

    庄司「よかったじゃん、その方が(笑)。」

     

     

    角張「その方がね(笑)。よかった。」

     

     

    庄司「あるものと無いものになっちゃってるもんね、今となっては(笑)」

     

     

    角張「ほんとだね・・・(笑)。で、G.U.G.はスカウトされてCD出しますか、と。」

     

     

    松本「そうです。」

     

     

    角張「何作目がヒット作?」

     

     

    松本「いや、ヒットしてないよー(笑)。」

     

     

    角張「いやいやいやまたまたぁ。」

     

     

    松本「俺ら最高売れて、13万枚とかですもん。」

     

     

    角張「えぇ!?すっごいじゃん!!13万枚!!」

     

     

    庄司「今でいうとそれ、100万枚じゃん!」

     

     

    角張「最低でも40万枚クラスでしょ!それ!!この今でいうとって面白いよね(笑)」

     

     

    松本「ハートビートというアルバムです。オリコン9位だったかなあ。もうその頃はバリさんと会ってるね、(※2)Que辺りで。」

     

     

    角張「うん、QUEでもあっているし、初めて会った日のこと、覚えてるよ。川崎クラブチッタだね。あれがゴイステの企画で。(※3)村井くんの企画だったかなあ。」

     

     

    松本「あ、そうかあ。」

     

     

    角張「うん。(※4)チンくんと一緒に行ってたなあ。初恋アンドロメダだったかなあ。村井くんが田中麗奈さんの映画かなんかに出た時だったかなあ。ステージでさ、田中麗奈さん好きだぁ!って叫んでてさ、あの人バカだなあ、って思った記憶がある(笑)。そん時出てたのがG.U.G.でさ、超有名なバンドが出るんだ、って思った(笑)。」

     

     

    松本「俺、実はめっちゃインディー思考なところがあって。考え方もやってることも。とはいえ当時はバンドやってるの楽しいから、が主題っていうこともあって、自分の立ち振る舞いとかも考えてなくて。でも物心ついてさ、ふと気づくわけですよ。もう俺らがやってること、面白くないんじゃないかあ、と。」

     

     

    角張「ほうほう。僕、よく覚えてるのがさ、スペシャの海の家?みたいなとこでやるイベントがあってさ、素生くんがDJやってて。そのDJが凄く良くて。気持ち良いラテンとか掛けててつなぎも上手くてさ。で、DJ誰だ?ってブース見たら素生くんで。素生くんのDJヤバイって(※5)ジュンくんと話してた、当時。もう生音ラテンおじさん、みたいな(笑)。」

     

     

    松本「ガッハハハハハハ!!」

     

     

    庄司「それもう定説でさ、どこ行っても素生くん言われてたよね。演ってる音楽と聞いてる音楽の差異というか。」

     

     

    松本「言われてた 言われてた。」

     

     

    角張「うん、そういうイメージ。信用はあったよ、もともと。演る音楽と体に入れてる音楽は別であるってことはみんなよくわかっているからさ。なんていうか真摯なJ-ROCKっていうかさ。」

     

     

    松本「うん、まさに。それがわかりやすい。カクバリズムのceroとかさスカートとかはさ、そのJ-ROCKってカテゴリーには納められないものがあるもんね。」

     

     

    角張「確かにJ-ROCKではないね。でもね、本人たちに入り口を聞くとね、スピッツとかが原風景で。俺らで言うところのユニコーンとかTHE BOOMとかさ。それこそホムカミとかもそれこそG.U.G.がルーツじゃん?」

     

     

    庄司「(※6)福富くんが日本で1、2を争うG.U.G.マニアだと明言してたよね(笑)。」

     

     

    角張「そうそう。実際さ、俺らの時はさ、英語が流行ってたじゃん?それがさG.U.G.はコードで日本語を乗せて、風景が見える歌を歌うっていうのはG.U.G.は意識的だったっていうかさ。」

     

     

    庄司「それ、この前相対性理論の※永井くんも同じこと言ってたな。」

     

     

    角張「今の若い音楽家の人たちの印象は、なんていうか、具体性を歌うイメージがあって。手前を歌うっていうか。」

     

     

    庄司「それって、例えばカクバリズムでこのアーティストやりたいなーってなった時に、バリさんが道筋を作ったりとかするの?」

     

     

    角張「あ、活動の流れ?うーん。。最初はそうかなあ。クワトロをいっぱいにしているイメージというか。2、3年間くらいかけてリキッドやれる規模感までなっているのが好きな感じというか(笑)。でも最近の自分の考えは古いなって自分でも思うけど、古典的というか……。」

     

     

    庄司「最近、バリさんと飲んでて判明したのは、割と保守とは言わないけどさ、頑固オヤジな部分が意外にあるっているとこがあって。」

     

     

    角張「そうなんだよね(笑)結構頑固なんだよね(笑)。」

     

     

    庄司「うん。そこどうしてるのってなった時に、自分に置き換えて考えてみると、例えば俺は仕事の内容で言ったらソフトとして機能する場合もあるし、ハードとして機能するときもあるっていう、ある種、二面性を持っていたりするのね。で、バリさんは、って考えると、彼はやっぱり総括プロデューサーだから、言ってしまえば。ハードの部分を大きく占めるわけで。」

     

     

    角張「庄ちゃんは、ホントいろんな仕事できるじゃん。羨ましく思うよ。それはさ、庄ちゃんは庄ちゃんで葛藤はあるんだろうけど!(笑)」

     

     

    松本「いつも横で見てると、葛藤しまくってますね(笑)。」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    角張「してるけど、やれるってことが大事だし、事実だからさ。結果として出してるし。」

     

     

    庄司「うーん。葛藤ねえ。会社で自分の部屋にポツーンといて、何も浮かばない、行き詰ってる時とかは特に俺何やってんだろう。。って思いがち(笑)。」

     

     

    角張「庄ちゃん、意外にそのカメレオン性というかさ、色々な色を出せるのは強いよ。」

     

     

    庄司「例え(笑)。」

     

     

    角張「だから….、道筋っているか、例えば新人が来てやる時に、最近ここ2年くらいで感覚がまた変わってきてるというか。ちょっと前の感覚でいうと5年くらい掛かってたこととかが、2年も掛かんないでステップアップしていく姿を見てると、それが今の若者らしいとも思うし、それこそネット上での親和性がすごい高いじゃん?今。」

     

     

    庄司「うんうん。」

     

     

    角張 「本来40歳近くのおっさんが知らなくて良い事というか。20歳くらいの若者がライブハウスでやってることって、若者だけの世界だったと思っていたんだよね。」

    庄司「かつてで云うと、(※7)WATTSとか、か。」

     

     

    角張「そうそう。おじさんたちが知らなくていいことも、今では知られてしまうし、知れてしまう。もちろん当事者も知ってほしいんだけど。」

     

     

    庄司「うんうん。」

     

     

    角張「それが一つ、俺らとの時代とのズレの一つでさ。良くも悪くも。親和性が高すぎる。ネットとの。でも当事者たちが関係ないって感じなのがいいなとも思うんだよね。従来通りライブハウスは現場。ネットも現場。みたいなさ。」

     

     

    松本「はあはあはあ。」

     

     

    角張「ステップアップも早いし、情報も早いし、バンドの成長も早いし、すげえ良いとは思うんだけど。」

     

     

    庄司「うん。バリさんは前からそれ言ってたね。」

     

     

    角張「うん。でさ、その流れはとても良いと思うし、カクバリズムもめちゃ助かっていたりもするんだよね。でもやっぱりうまく乗れない自分もどこかしらにいるんだよね。」

     

     

    庄司「わかる。」

     

     

    角張「そんな流れもあるとバンドに自分の価値観みたいなものを押し付けているのかなとか思っちゃって。あんまり口出さないようにしてるかなー、最近は。」

     

     

    松本「なるほど。」

     

     

    角張「こういうライブをして、こういうタームで、ここでこうだから、このタイミングでリキッドを切ろうとか、クワトロでやろうか、みたいな絵はなんとなく描くけど、ただ今僕がそのままやっちゃうと、今起こっているスピード感ってのでは無いんだよね。もう少し緩いのかな。合う合わないもバンドであるしねって。」

     

     

    松本「うんうん。」

     

     

    角張「その辺がちょっと40歳手前になってきてわかんなくなってきてるなーとは思うなー。どちらもやれるような気がして。」

     

     

    松本「俺が思うのは、カクバリズムって、ある一定のカラーは絶対あって、誤解を恐れずにいうと、そこは逸脱しない安心感があるっていうか。」

     

     

    角張「ありがとうございます。」

     

     

    庄司「うん、それがブランディングっていうか、いわゆるカクバリズム印というか。」

     

     

    角張「そうね、所属の人たち同士が一目置くような人をやりたいってのはあるよね、どうやっても。」

     

     

    庄司「だよね。」

     

     

    角張「ジュンくんにしても高城くんにしても、ニカさんにしても、なんかイバントとかで対バンしてカッコイイと思ってもらえる奴っていうか、一緒に演って楽しい人っていうか。だから意外にね….増えないんだよね(笑)。」

     

     

    松本「なるほどね。」

     

     

    角張「とはいえ、多くなったかー。」

     

     

    庄司「今、何アーティストくらい居るの?」

     

     

    角張「今は9組かな。」

     

     

    松本「全アーティスト好きだわ、俺!」

     

     

    角張「ありがと!(笑)」

     

     

    松本「羨ましいなって見てたー(笑)。でも俺たちの場所は其処では無いなっていうのも解ってた。」

     

     

    角張「うん、すごい解るよ。」

     

     

    松本「そういう場所は凄く眩しいんだけど、その場所に寄せていくこともしたくないし、とも思ってて。で、ウチで云うと一度バンド辞めようと思ってた一昨年くらいから音楽、好き勝手にやればいいよなって立ち返って。庄ちゃんもそこで一緒にやろうぜって言ってくれて。そこでバンドの息を吹き返した、みたいな流れがあって。」

     

     

    角張「うん、こういうイベント、凄い良いと思う。良くも悪くもさ、ベテランだと思ってないでしょ?」

     

     

    松本「そうねえ。。。」

     

     

    角張「自分では思ってないけど知らないうちにベテランだもんね(笑)。周りから見たらさ。カクバリズムでは淳君は若いバンドに対しても柔軟で、超2日間ってリキッドでのイベントにも結構呼んでいて。」

     

     

    庄司「うん。」

     

     

    庄司「あれはジュンさんたちメンバーが?」

     

     

    角張「そう、メンバー仕切りだよ。僕はそこまで意見せずに、YSIGのメンバーと現場マネージャーのルイくんが意見出し合っていて。」

     

     

    松本「意外!(笑)」

     

     

    角張「あんまり知らなかったりするから(笑)も、若いバンドのお客さんとかさ、ベテランのバンド観てさ『すごい!』って思うのかもしれないけどさ、その『凄さ』はもうデフォルトというかさ(笑)。そこからもう来ないんじゃないかなって気がしててさ(笑)。みんなそんなに余裕ないだろうし。広がっていかないのはこちらの性ってのもあるけどさ。」

     

     

    松本「なるほど。」

     

     

    角張「自分の好きなバンドだけで手いっぱいっていうかさ。でもさ、今回スカートに話しもらってさ、すげえ喜んでて、澤部くんが。」

     

     

    庄司「うん。」

     

     

    角張「自分が10代の頃に聴いてたバンド、存在していたバンドからさ、自分が呼ばれるっていう、今までやってきたことが間違いじゃないんだっていう。」

     

     

    松本「俺、澤部くん見たくて、(※8)池袋オルグに行ったんですよ、かつて。」

     

     

    庄司「相当早い段階から騒いでたよね、素生くん。」

     

     

    松本「それこそカクバリズム所属になる全然前で。」

     

     

    角張「素生くんって、ホント早いよね、チェックが。」

     

     

    松本「相当好きで。スカート。そして脅威に感じてて。」

     

     

    角張「へえ!?」

     

     

    松本「というのは、当時、会議をしているわけですよ。やれあのフェスには出るだ、出ないだ、今年の夏はどうなってんだみたいな、いつものさ、所謂メジャー的なタームの話をしていてるわけですよ、こっちは。」

     

     

    角張「うんうん(笑)。」

     

     

    松本「で、片や一方ではこんなに面白いことが始まっているのに、俺、なにやってんだろうって思って。結構ショックだったんですよ、スカートに関しては。んで、チケット普通に買って行ったんだよね。」

     

     

    角張「へえー!そうだったんだ!」

     

     

    松本「で、俺、物販でコード譜が売られてて。それがどうしても欲しくて。」

     

     

    庄司「へえー、素敵なグッズだねえ。」

     

     

    松本「で、物販並んでたら、澤部くんが『あ!松本さん』って言ってくれてさ。」

     

     

    角張「うん。」

     

     

    松本「それが嬉しかったんだよね(笑)知っててくれてるーって(笑)。」

     

     

    角張「うん、澤部くんからその日のこと聞いてたよ(笑)。」

     

     

    庄司「嬉しかったんだね、お互い(笑)。」

     

     

    角張「この前もスカートのワンマンの時、言ってたよ、MCで。松本素生さん率いるG.U.G.に呼ばれましたっつって。パッと見、同じような目方に見えるかもしれませんが、圧倒的に僕の方がデッカいです!って(笑)」

     

     

    一同「爆笑」

    角張「いや、要するに何が言いたいかってさ、G.U.G.はさ、ちゃんと若いバンドを自分たちの土俵とかにちゃんと呼ぶよね。かつてのandymoriとかもそうだったかもだけど。そこが偉いなって。だってさ、俺らもさ30代後半にもなると、人生の『夜』がやってくるわけじゃん?ずっと『昼』で居たいけどさ、そうなりにくくなってくるのも事実だし。でもその『夜』の間に色々我々は仕込むわけじゃん。また『朝』や『昼』が来るようにさ。」

     

     

    庄司「またいいこと言うねーっ!それでいうと俺は 人生の『冬』って云うな(笑)。」

     

     

    角張「そうそう(笑)その『夜』や『冬』があることも実は大事なことでさ。その時間に何を見たか、何を作ったか、何を感じたかっていう過ごし方が大事だなって思っていて(笑)」

     

     

    松本「人生の『夏』を迎える準備ね(笑)。」

     

     

    庄司「何?このメタファー合戦(笑)。」

     

     

    角張「そう、ずっと『夏』とか『昼』の人って、結構いるじゃん?片や『夜』や『冬』をどう乗り切ろうか、って思ってる人もいるわけで。」

     

     

    庄司「うん。」

     

     

    角張「それこそ怒髪天とかコレクターズとかピーズとかもそうだろうし。ただ、まだそういう諸先輩方はバンド世代っていうかさ、俺らの時代よりまだCD産業が成り立っていた頃の方々で。その辺を僕、今考えてて。」

     

     

    松本「と言うと?」

     

     

    角張「なんていうか、今の30代、40代のバンドマンの継続しつつ波を作るみたいな・・・。ずっと考えているけど…..、特に良い案はまだ浮かんでない(笑)。」

     

     

    庄司「みんなで助け合っていこう!(笑)」

     

     

    角張「あ、素生くんどう?店始めてみて。」

     

     

    松本「うん、そうね、ようやく一年経ってリズムが掴めてきた感じかなあ。いろんな人の人生も垣間見れる時もあるし、ふとした会話からのインスピレーションもあったりするな。いい会話でも、そうでない会話でも(笑)。」

     

     

    庄司「いろんなお客さんいるからね。」

     

     

    角張「そうだよねー。でもそこが良いっていうか、醍醐味っていうか。」

     

     

    松本「インディーシーンの人たち、例えばホムカミの福富くんもそうだけど、レコード屋さんで働いてたりとか、(※9)ロストエイジの五味くんもお店やったりとかしながら、凄く格好良い音楽を作っている。じゃあ自分はといえば、特にメジャーの後半の頃なんか思っていたけど、そういう負い目を感じていたんですよ。」

     

     

    角張「負い目?」

     

     

    松本「そう、負い目。向こうは働きながらこんなに素晴らしい音楽をやっているのに、俺なんか普通にミュージシャンなんす、みたいな。テレビとかラジオとか出たりして、この様かよ、っていう気持ちがあった。自分の中に。」

     

     

    庄司「へぇ….、そうだったんだ!」

     

     

    角張「うん、素生くんは売れていた経験があるからね。最近は『働く』『音楽』「食う』、この3つを一緒にするのかって測るのはナンセンスだなって気もするし、でも目標にするべきだとも思うんだけど。素生くんがその自身に不甲斐ないって思ったのは、結果というものが、お客さんの数だったり、枚数だったりするのかもしれないけど、福富君たちとかは逆に、お客さんも来て欲しいし、売れて欲しいけど、そこにそんなに視点がないんじゃないかなって思う。」

     

     

    松本「俺から見ると、その例えばインディーシーンで、自分が良いなって思う人たちって、そこに惑わされてないからピュアなものがあるっていうふうに見えちゃうんですよ。」

     

     

    角張「ああ、なるほど、そうか!見えちゃうよね!」

     

     

    松本「見えちゃうんですよ!」

     

     

    庄司「うん、でもバンド….、音楽、うん、仕事なんだろうけど、根っこにあるのは仕事じゃないよね、音楽って。」

     

     

    松本「うんうん。」

     

     

    庄司「例えばホムカミやスカートも仕事意識をになってくる時や、そういう場合もあるんだろうけど、でもやっぱり微塵も感じないんだよね、ビジネス感が漂ってない。勿論いい意味で。お客さんが居ようが居まいが。」

     

     

    角張「そうだね。だからこれひとつ言えるのはさ、音楽が良いからそう思ったんでしょ?」

     

     

    松本「勿論勿論!」

     

     

    角張「これがさ、働きながらやってるバンド、いっぱいいるだろうけど、音楽がカッコ悪いバンドだったら、何にも思わなかったでしょ?」

     

     

    松本「思わない。やめちゃえって思う(笑)。」

     

     

    角張「(笑)だから結局、たまたま働きながらやってる人が良い音楽を作ってただけであって。」

     

     

    松本「うん、そう、まさに。で、こういう素晴らしいものができるんだもん。できている事実があるのに我を顧みると、俺は出来ていないなって思っちゃったんだよなあ。新しい、NEWWAVEじゃないけど、スカートやホムカミ、シャムキャッツもそうだし。完全に負けてる….って思ったことがあった。」

     

     

    角張「そっから火が付いてさ、ああいう去年のさ、Out Of Blue….、2枚目のファーストアルバムができたわけなんだね。それは凄くいい流れだなあ。」

     

     

    松本「うん、あと俺は、自分の音楽のパトロンには自分自身が成る、っていう所で一回腹を括ったっていうのはあるなあ。だから何してても別に良いっしょってところはあるな。」

     

     

    角張「なるほどなるほど。」

     

     

    松本「正直言うと、負けたくない、っていうのもある。だからこの全方位全肯定ってイベントを作って、影響を受けたバンドを呼んで一緒にライブをやりたかった。初めて聴いたホムカミの7インチの衝撃は忘れられないもん。」

     

     

    角張「ああ、それも買ってたんだね。」

     

     

    松本「そう。京都もメトロにDJしに行った時に、少年みたいな男の子に話しかけられて。それが福富くんで。『僕、G.U.G.のファンなんです。僕もバンドやってるんです、聴いてくだい。』って渡された7インチがあって。でも俺はもう既に手に入れてて(笑)。『もう買って持ってるよ』って話して。そっから福富くんとは仲良くなって。」

     

     

    角張「いい話だねー!」

     

     

    松本「根がインディーなんだよなあ、俺….。例えば、そこそこ俺さ、キャリアあるじゃん?で、同世代のバンドとか見るとさ、凄くメジャーシーンで頑張ってるんです。ある一定の役目を果たしている様を見るけど、今となってはその役目を担わないといけないんだったら、こんな所、居たくないなって思っちゃうってのがあるから。」

     

     

    角張「ああー!そうなんだ!」

     

     

    松本「こんなんしてまで、別に音楽なんかやりたくない、っていうところもあるから、そこがもう、俺は根がインディー(笑)。」

     

     

    庄司「うん(笑)」

     

     

    角張「そうねえ、インディーっていうよりは、好みの問題かな(笑)。ある一定の人気をキープしている同世代バンド、いるじゃない?」

     

     

    庄司「うん。」

     

     

    角張「でもさ、そういう人たちもさ、自分たちがそれが本当にやりたいのかってことも、もうわからないでいるのかなって思ったりする時はある。」

     

     

    松本「いや、それだったらやってる意味ないじゃんって思っちゃう(笑)。」

     

     

    角張「でも、やりたいことだとすると、すごい盲目的になってるというか、上手い具合に自分らに魔法を掛けてるというか、周りが支え合うシステムができてるというか、褒め合えるというか(笑)最高じゃん!お前のそのリフ!みたいな。」

     

     

    松本「それってどうなの!?(笑)」

     

     

    角張「でもそれもそれなんだよね。関係ないしね、周りはさ。ほんとそれぞれってやつでさ。とやかく回りが言うことでもないしさ。」

     

     

    庄司「うん。」

     

     

    角張「自分の音楽が本当に好きなんだなって思ったの。その友達は。だから、自分の好みが雑多性に富んでない人たちってやっぱり居て。そういう人たちがそういう振る舞いで居れるんじゃないかなって思ったんだよね。長く、キープできるというか。僕らは盲目的かな?って思っちゃうけど、実はそうじゃなくて。案外俯瞰というか冷静だったりもするというか。」

     

     

    松本「なるほどね。」

     

     

    角張「自分の音楽が疑い無く好きな人たち。そういう人はタフだなって思う。」

     

     

    松本「なるほど!(笑)」

    庄司「それも才能の一つだね。ナルシズムっていうか、どこか必要枠だとは俺は思うなー。」

     

     

    角張「そうなんだよね。必要だったりもするよね。」

     

     

    松本「俺、そういうの全然無いんだよな~!」

     

     

    庄司「素生くんはそうかもしれないね。」

     

     

    角張「でも若いうちは出来たんじゃない?」

     

     

    松本「…..そうだねぇ…..。」

     

     

    庄司「他人のことは凄くよく解るのに、自分のことは解らないってところあるもんね。ナルシズムねぇ….。」

     

     

    角張「僕たちはさ、少しそういう部分に照れちゃうっていうか、どうなのって自分で自分に突っ込んじゃったりするからさ…..、ダメなんだろうね(笑)。」

     

     

    松本「解らないねぇ….でも、それで良いって思っちゃってるなあ。」

     

     

    角張「いや、良いと思うよ、それで。庄ちゃんは逆にさ、どういうときに思うの?一緒にやるかって。」

     

     

    庄司「俺はさ、至極単純。その人が、その人たちが好きかどうか。単細胞な理由みたいだけど(笑)。」

     

     

    角張「好きは好きだけどさ、タイミングが合わない時とかあるじゃない?そういう時は一緒にはやれないけど応援するよ、みたいになっちゃう感じ?」

     

     

    庄司「うん、なるなる。でさ、今さ、大変じゃない、いろいろみんな。当たり前だけど、いろんな事情とか状況ってそれぞれあってさ。だから助け合っていこうねっていうのが大前提にあってさ。だからこそ、尚更好きな人とやるっていうのが重要な部分を占めるかもなー。」

     

     

    角張「助け合わないと!」

     

     

    庄司「ウチ、G.U.G.をやるっていう理由は、ほんと単純で友達だからなんだよね。」

     

     

    松本「そうだよねえ。俺も、もちろん友達だからさ、慎重にはなった。友達と一緒に歩むのはとても最高だけど、高度なことでもあるから。しっかり打ち合わせも重ねたよね。」

     

     

    角張「その流れで天竺をやることになったんだよね、確か。」

     

     

    松本「そうそう。はじめBARって聞いてたからさ、カウンターだけの店だと想像してさ、安請け合いってわけじゃないど、軽い気持ちでやるよ!って返事して(笑)」

     

     

    角張「そしたら、内装工事みたら想像してたより広かったんだよね!(笑)」

     

     

    庄司「そう(笑)。」

     

     

    松本「庄ちゃん、これ、BARじゃねぇぜっていう(笑)。」

     

     

    角張「ははははは!でもさ、インディーシーンも実は少し落ち着いてきているかなーとも思うかなー。」

     

     

    庄司「ほー。それはインディーファンクラブとかやってて感じる部分?」

     

     

    角張「うん。インディーファンクラブも、もう2年やってないんだよ。」

     

     

    庄司「あ、まじ??そうだっけか。」

     

     

    角張「そうなのよ。ちょっと仕事が忙しすぎる時期があってどうしても開催できなくて。見に行けてない時期があってさ、ライブを。で、youtubeとかで観るわけ、バンドを。みんなライブに足を運べなくても誘ってください、って言ってくれるんだけどさ、なんかそれも違うなって思っちゃって(笑)。おっちゃんがyoutubeで話題になってるバンドを探して声かけてるの、やだなって思って。」

     

     

    松本「うんうん。」

     

     

    角張「徐々に友達や後輩にも入ってもらって分担してブッキングもしていくんだけどさ、もちろん新鮮でカッコ良いバンドいるんだけどさ、そもそも僕がそのバンドを見たことないっていう状況になっちゃって。こりゃどうしたもんかなって思っちゃって。」

     

     

    庄司「4年やったんだね、じゃあ。」

     

     

    角張「そうそう。インディーファンクラブをしていく中で思っていたのは、イベントに出てくれてるバンドが各々広がって独立していけばいいと思ってたとこがあって。それに今、とても良いバンドが出てることは事実ではあるんだけど、例えば音楽だけで食べていけるのかって言ったら、インディーが盛り上がってると言いつつも、まだそうなっていない部分もたくさんあるし。盛り上がりとしては実は少し落ち着いている感はあるけど、いま今後のモデルケースが作られつつある途中なのかなと。」

     

     

    庄司「うんうん。」

     

     

    角張「だからあとはそのバンドがどういうところに、自分たちの理想を持ってやっていくのか、ってところだろうね。」

     

     

    松本「言ってしまえば、もうそういう時代では無いから、やっぱり自分たちの音楽の純度は落とさずにやっていくのが、これからは一番かっこいいと思うし、経済にも結びつきやすいと思う。」

     

     

    角張「それはもう大命題で、純度落とさずにっていうのは当たり前な話で。変な話、僕とか庄ちゃんとでこうして話してるじゃん?で、ネットにその内容をあげると。そうするとさ、バンドのインタビューとかよりもみんな読むんだよね。バンドマンも自身も。みんな裏方のやり方に興味があるみたいで。バンドマンでいうと自分の演ってる音楽には自信があるのと思うんだよね。でもなかなか厳しいと。で、あとはどうしたら売れるかな?、っていうね。そういったやり方の方に興味があるみたいで。どうやって売っているのか?とかね。実際はさ、一番大切な音楽の話がまずあってさ、その側面だったりするわけでさ、僕らの仕事って。もちろん僕も裏方さんへのインタビューめちゃ好きだから、過去のとかもすごく読むけどさ。」

     

     

    松本「俺は、そういう気持ちは無いかなー。」

     

     

    角張「いや、なくていいんだよ。本当に良いものだったら、勝手に売れていくからさ。売れないものは良いものじゃない、ってわけでもないんだけどさ。いやあ、難しいね….。」

     

     

    松本「お金ねぇ。」

     

     

    角張「いや、僕も解んないんだよ。この仕事で食べさせてもらっているけどさ、たまに矛盾もあって。例えば僕も含め3人のスタッフであるプロジェクトをやります、と。そのプロジェクトの予算があって、その中で経費や人件費をその予算で賄います。で、作品出ます。予算のペイラインは達成しましたが、利益はゼロです、でも作品出て良かったね、ってなるのも良いんだけどさ、でも大の大人が3人掛かりで取り組んでるのにこれでいいのかな?っていう(笑)では100万円利益出ました、良かったねーって、ニコニコしながら上手く全部進むような簡単な話でもないし。」

     

     

    庄司「うんうんうん。」

     

     

    角張「だけど、今の時代、一つのアルバムをパッケージできるってこと自体ハードルだと思ってて。」

     

     

    庄司「ホント、アルバム作るのって大変だからね。お金も時間も労力も、すべて。」

     

     

    角張「アルバムを出せるっていうこと自体が。シングルは変な話、出そうと思ったら出せるってところはあるよね。」

     

     

    松本「いやー、アルバムはホント大変!!(笑)」

     

     

    角張「ね、考えちゃうよね。だから、ホムカミもスカートも、全方位全肯定という場で、これまで出会わなかったようなお客さんにも、観てもらえる聴いてもらえる機会なわけだからね、しっかりいいライブをして、だね。」

     

     

    庄司「積み重ねだね、ひとつひとつの。」

     

     

    松本「全方位全肯定は、フックアップっていうより、ここではこういう音楽の楽しみ方があるよっていうところなんすよ。あそこではこんな音楽が鳴っていることも正解だし、ロックフェスで楽しむことも正解だし、俺、変な話、自分の事しか考えていないから、啓蒙しようという気も一切無いし。だけど冒頭で言ったように、なんかどこかで役目とかそういう音楽の在り方に自分は居心地の悪さを感じてて。だったら居心地良くしていきたいっていう単純な話で。それが全方位全肯定なんですよ。どんな音楽の楽しみ方をしてもいいと思うし、ホント。」

     

     

    角張「ああ!良い!それ!」

     

     

    松本「既存の世界に居心地の悪さを感じているのであれば、その時にやっぱり自分たちが悔しいと感じたバンドと一緒に演んないと、っていうところがないと、G.U.G.を好きだって言ってくれるお客さんにも伝わらないなって思うんです。」

    ※1 小山内さん….小山内信介。京都発のインディーレーベルの代表。今回、全方位全肯定に出演するhomecomingsを擁する。他、Halfby、Turmtabele Films、Handsome Techiqueなど多数のアーティスト所属。

     

     

    ※2 Que….下北沢Que。下北沢にあるライブハウス。かつてはサニーデイサービスや初期のGOING UNDER GROUNDのホームライブハウスとして出演していた。

     

     

    ※3 村井くん….元銀杏BOYZ ドラマー 村井守。若かりしき頃は女優・田中麗奈のハードファンとして名を馳せた。現在TV製作会社勤務。プロデューサーを務める。

     

     

    ※4 チンくん….元銀杏BOYZ、ギタリスト チン中村。角張とはBOYS NOW、Snottyとバンドを組んでいた。現在農家と僧侶を兼務。山口県周防大島在住。

     

     

    ※5 ジュンくん…YOUR SONG IS GOODリーダーJxJx。

     

     

    ※6 福富くん…Homecomingsギタリスト福富優樹。自称・日本中のGOING UNDER GROUNDマニアとして3本の指に入る男。ツアー移動の際のBGMは常にG.U.G.を掛けている筋金入り。

     

     

    ※7 永井くん…相対性理論ギタリスト 永井聖一。

     

     

    ※8 WATTS…西荻窪WATTS。角張もかつて店員として働いていた伝説的ライブハウス。「西荻系」なる言葉を輩出したハードコアパンクのメッカ。2005年惜しまれつつ閉店。

     

     

    ※9 池袋オルグ…かつて南池袋にあったライブハウス。ノルマを出演者に課さ図、さらに演者とお客の親密性を高めたアットホームなライブハウス。2014年惜しまれつつ閉店。

     

     

    ※10 インディーファンクラブ…下北沢インディーファンクラブ。下北沢の街中のライブハウス、カフェなどで開催されるサーキットイベント。角張も主催のひとりとして参加。

  • SPECIAL TALK

    vol.1

     

    今年の年末からマンスリー企画としてスタートする、GOING UNDER GROUND presents 「全方位全肯定」。これまでにバンド、音楽家が活動・パフォームしていく場として、野外音楽フェス、ショーケース等々、数多なるイベントが乱立する昨今、他のイベントの試みとは何処が異なるのか。共演となるバンドのセレクトの着眼点は何処にあるのか。主催となるGOING UNDER GROUNDのメンバーと、GOINGメンバーが「恩人」と敬い、イベント第一発目の共演となるザ・コレクターズのギタリスト・古市コータロー氏を迎え、イベントとしての在り方、2バンドに於けるストーリーと親和を掘り下げるテキストとなった。

     

    全方位全肯定と銘打ってるイベントですが、ザックリとコータローさんに趣旨を伝えてみてください。

     

     

    松本「えーっと。まず第一に、結構俺ら、似たり寄ったりのところでライブやることが多くて。イベントも含め。」

     

     

    古市「うんうん。」

     

     

     

    松本「で、吉祥寺にある(※1)ココナッツディスクというお店がありまして。」

     

     

    古市「ブクロの店には行くけど、吉祥寺は行ったことないかも。」

     

     

    松本「そのお店、家から近いこともあって、よく行くんですよ。そこには中古盤も勿論あるんですが、今のインディーシーンのバンドの音源も幅広く扱ってて。特に吉祥寺店は。」

     

     

    古市「へえ〜。」

     

     

    松本「面白いバンドの音源がたくさんあって。買って聴いてみて、それらの音と出会っていく中でぼんやり思ってたんですけど、こうなんていうか、日本の音楽シーンというか、この国でロックやるならこういう活動でしょ、っていういわゆる王道的、様式美的な部分とはある種、真逆なイベントにしたいなあと思ってて。勿論コレクターズとも対バンするんだけど、有名無名問わず自分らが面白いなあと思うバンドと対バンしていくことで、そんな中で全部アリじゃんって、遊びに来た人たちに思ってもらいたいなぁ、と。自分んちのCD棚に当たり前に並んでいるような音を活動にフィードバックしていきたいといいますか。」

     

     

    古市「なるほど。」

     

     

    松本「一言で音楽が好きって言っても、いろんなタイプのリスナーが居て。例えば今フェスに行く人たちと、そうじゃない人たちって結構くっきり分かれているじゃないですか?」

     

     

    古市「ああ、うん。」

     

     

    松本「なんかそういうんじゃなくて、みんなハッピーでいいじゃないっていう。それをやりたかったんですよね。あと対バン形式は、御相手が良いライブをしていると、やっぱり触発されて燃えるんですよね(笑)。」

     

     

    前にコレクターズとGOINGは( ※ 2)「BABY! 国道17号を飛ばしてきたぜ!」っていうイベントをやってましたよね?

     

     

    松本「はい。誘ってもらって。」

     

     

    古市「あれはウチの加藤くんとGOINGのメンバーが、田舎に帰るルートが一緒ってことがキッカケで始まったイベントだったんだよね。」

     

     

    ああ、そうか、加藤さんとGOINGメンバーは同郷ですもんね。

     

     

    石原「そうそうそう。」

     

     

    古市「その道沿いには、我々お馴染みの(※3)くるまやラーメンも在り、そういう青春な道路だったんだよね?」

     

     

    松本「そうです。でもその17号の延長上にこのイベントは無くて。完全にこれは裏テーマなんですが、去年一年、GOING UNDER GROUNDという船が沈むのか、目的地に着けるのかわからない時に、一番励まされたというか、助けられた人たちへのお礼参りっていうのもあるんですよね、個人的には。」

     

     

    古市「これずっと続いてくの?」

     

     

    松本「めちゃめちゃ続けていきますよ!」

     

     

    古市「そうか、なるほど。」

     

     

    松本「一発目がコレクターズで、次の二発目が銀杏BOYZっていうのは決まってて。三発目は一世代下のインディーでやっている若いバンドとやる予定です。それこそ場所もメンツも都度変えていきます。」

     

     

    新ためて、コレクターズを一発目で誘った理由とかはあるんですか?

     

     

    中澤「そりゃあもう、御礼を言うタイミングとしてベストなんで!(笑)年内中にそれは言うというか、やっておかなければならないことのひとつですから、これは!」

     

     

    石原「うちらが色々大変だった時、一番コータローさんと加藤さんに相談に乗って頂いてて。」

     

     

    松本「コレクターズから始めないと、俺たち、何も始まっていかないんですよ!(笑)それくらい思い入れとこだわりがあって。」

     

     

    中澤「その通り。」

     

     

    松本「あんなにもリアルドキュメントで、我々の過渡期を見ててくれたのってコータローさんと加藤さんしか居ないもん。」

     

     

    石原「そうだよねー。会う度に心配して頂いて。(しみじみ)」

     

     

    松本「現場や街で会うたびに(加藤さんの口調を真似て)おい、お前ら、どうなってんだよ〜?って。(笑)ありがたかったなあ。」

     

     

    中澤「あの時って、コータローさんから見て実際、こいつらもうヤベえかなあって思っていたんですか?」

     

     

    古市「いや、それはお前らの気持ち次第だな、って思ってたよ。バンドがちゃんと固まってたら絶対乗り越えられる事だし。」

     

     

    松本「ああ….!」

     

     

    古市「バンドの中で信頼関係が無くなっている状態で、ってのは辛いだろうけどさ。まあ、そこは心配してなかったよね、正直。」

     

     

    松本「こいつら、なんとかなるだろう、と。」

     

     

    古市「うん。そこはやっぱ桶川ブラッドでいくだろうと。」

     

     

    中澤「でた!名言!桶川ブラッド!(笑)」

     

     

    松本「コレクターズって、全然世代は違うんですけど、コータローさんとツルませてもらうようになったのも含めて、結構その、ウチらの浮き沈みも全部見てもらってましたもんね。」

     

     

    古市「そうだね。」

     

     

    松本「いい時も悪い時も見てもらってて。これって稀な例で、逆に同世代のバンドでも、ここまで繋がっているバンドっていない気がするなあ。そういう意味で第一回目は絶対コレクターズって決めてました。」

     

     

    逆にその、GOINGが勢いづいているときの記憶って、コータローさんの中にありますか?

     

     

    古市「あるよ。ある日さ、俺、中華屋で定食喰いながら新聞読んでたらさ、GOINGベスト発売!ってデカい記事になってたからね!」

     

     

    その頃はもう既に知り合ってる頃ですよね?

     

     

    古市「そうそう。すげえなあって。こいつらは割と早い頃に売れていったからね。だからそん時思ったのはさ、地元の仲間で組んでるじゃん、バンドを。」

     

     

    松本「はい。」

     

     

    古市「だから他の同級生とか、お前らの成功していく様を見ていて、羨ましく感じてるんだろうな〜って思ってたなー。俺も憧れたもん、そういうの。」

     

     

    松本「コータローさんもバンド始めた時、当時の地元の仲間と共に行きたいなってヴィジョンはあったんですか?」

     

     

    古市「俺は地元(目白)で組んでないからね、最初から。(※ 4)北上の頃は最初はあったかな。でもダメだったね。当時北上で組んでたバンドでは無理だった。」

     

    コータローさんの (※ 5)自伝でも触れていると思うのですが、北上から地元の東京に戻って、加藤さんがやっていた(※6)BIKEのライブを観に行ったことからコレクターズの始まりですよね?

     

     

    古市「そうそう。初めはさ、BIKE目当てではなくて、知り合いのバンドを観に行ったんだよね。そしたらBIKEが出てて。」

     

     

    松本「その頃は、コータローさんは東京でバンドを組んでいたんですか?」

     

     

    古市「その頃は北上で組んでたバンドも崩壊して、ちょうどMODS文化とかが好きになっていた頃でさ、3ピースバンドをやってたね。」

     

     

    中澤「加藤さんとは別のところでMODSバンドをやっていたんすね!」

     

     

    古市「そうそう。もうさ、別にMODSが好きでもなんでもない連中にさ、無理やりスーツ着させて演ってた(笑)。で、ボーカル見つかるまで俺がやるわ、とかなんとか言ってさ。」

     

     

    松本「あ、コータローさん、ボーカルだったんですか!?」

     

     

    古市「そうだよ。ギターと。」

     

     

    中澤「聴いてみたい!音源!」

     

     

    古市「全然良くねえよ!(笑)」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    古市「でも全部1stのソロにその頃の曲は全部入れた。」

     

     

    一同「へー!」

     

     

    松本「意外と、この俺たちの世代で、コレクターズと、なんていうか、付かず離れずみたいなバンドって他にはいないなと思ってて。」

     

     

    古市「そうだね。」

     

     

    松本「最初のきっかけはナカザとか(※7)よういっさんだからね。」

     

     

    中澤「今も昔も、俺なんてただのファンだから。知り合う前から只々チケット買って、ライブ行きまくってました!」

     

     

    松本「それ俺もよ(笑)。入り口は中学んときだよね。俺は初めて買ったのが(※8)Attack of mushroom people!ってコンピ。何しろMODSになりたかったから(笑)。」

     

     

    中澤「もう、これさえ聴いておけば!って思ってた。」

     

     

    松本「うん。ブルーハーツが好きだったからね。」

     

     

    古市「ブルーハーツの(※9)前身バンドがMODSだったって情報は埼玉には行ってたの?」

     

     

    松本「いや、入ってきてなかったです。」

     

     

    古市「だよね。」

     

     

    松本「でもAttack of mushroom people!から入っているって、清く正しい道じゃないですか?(笑)道筋として。」

     

     

    古市「そうだね。」

     

     

    松本「で、ブルーハーツ好きになって文脈やルーツを探っていくと元々はMODSだったってことがわかって。日本でいわゆるThat’s MODSバンド!といえば、って探していたらコレクターズの名前が浮上してきたんです。」

     

     

    中澤「そうそう!」

     

     

    松本「で、当時”ますや”っていうCDショップが地元にあって。その頃1500円シリーズありましたよね?」

     

     

    一同「あー、はいはい!ナツい!」

     

     

    松本「あのシリーズで1stを買う、という。なんだこれーってなりました。そっからです。」

     

     

    中澤「そう、それで一回学園祭のライブを観に行ったんです。」

     

     

    松本「行ったねー!」

     

     

    中澤「(※10)エレクトリック・グラスバルーンってバンドと一緒に出ていて。」

     

     

    古市「ここの近所であったやつね(池袋)。」

     

     

    一同「大正大学。」

     

     

    古市「1997年ね。」

     

     

    中澤「そうです。それが初ライブ体験で、コレクターズの。俺、そっから他のライブも片っ端から行ってました。」

     

     

    松本「もう、超ライブ行ってた。」

     

     

    中澤「追っかけですね、もう。」

     

     

    古市「そのエレグラと一緒に出た後、朝まで飲んでたなー、池袋で(笑)。あの頃まだ若かったから。」

     

     

    松本「加藤さんこうやって出てきたもんね(腕を広げて上を向くジェスチャー)。」

     

     

    中澤「デカっ!て思った(笑)。」

     

     

    古市「マジで?(笑)その頃お前ら20歳くらい?」

     

     

    中澤「あの頃は18歳くらいですね。」

     

    石さんはどうだったの?初体験。この二人がワーワー騒いでるのを見て。

     

     

    石原「俺は(※11)HERE TODAYをナカザから借りて。んでスゲー良かったから買って。ナカザの影響が大きかったかなあ。(※12)Living Four Kicksってライブ盤も買ってMDに落として聴いてた。」

     

     

    松本「あの加藤さんの”踊れるスペースはあるのかい?”ってMCね!俺らも真似してよく取り入れてたよね(笑)。」

     

     

    石原「当時まんまライブでやって、スベったよねー(笑)」

     

     

    古市「踊れるスペースはあるのかい….(苦笑)」

     

     

    松本「あれはシビれた。全方位全肯定でそのMC復刻するわ(笑)」

     

     

    石原「いいね(笑)しかしナカザとしょっちゅう行ってたよね、新宿にあった頃のリキッドルームとか。」

     

     

    古市「あの頃は、しょっちゅう演ってたからね。」

     

     

    その時はまだ知り合ってはいなかったんだね。

     

     

    中澤「そうそう。」

     

     

    古市「ああ、初めて一緒にライブ演った頃はまだインディーの頃でしょ?」

     

     

    中澤「そうです。(※13)下北の251ですかね?」

     

     

    松本「いや、あれだよ。一緒にライブをしたのが福岡が初めてだよ。山笠ロックナイトっていうイベントで。」

     

     

    古市「あー、あれか!」

     

     

    松本「あの例の、俺らが〇〇〇〇〇ってバンドと大揉めした、あのイベントです(笑)」

     

     

    古市「あー、例のあの事件、あん時だったんだ!(笑)」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    松本「それも相まって、忘れもしない1999年です(笑)。俺らがイベンターさんの口利きで、前座みたいな枠を貰って。そん時初めて同じライブハウスに出て。」

     

     

    古市「(※14)Logosだよね。」

     

     

    松本「そうです。で、挨拶しようと思って、楽屋をコンコンとノックしたんですけど、どなたもおらず、で。只々ユニオンジャックのジャケットがハンガーに吊るされてあったという(笑)」

     

     

    石原「あったあった(笑)。」

     

     

    松本「で、俺、その加藤さんのユニオンジャックのジャケットを、内緒で勝手に着て、写真撮ったりして(笑)」

     

     

    古市「(笑)」

     

     

    中澤「で、その福岡が終わって、コレクターズが屋台で打ち上げやってる、ってのを耳にして、その屋台に向かったんだよね。」

     

     

    松本「これが初めてのコンタクトだよね。」

     

     

    石原「ライブ終わりの屋台で、コレクターズの皆さんは全員スーツ姿で。」

     

     

    松本「加藤さんとコータローさん、凄いデカイじゃないですか。もう屋台が、それはそれは小さく見えて。」

     

     

    石原「正直、めちゃくちゃ怖かったです…..!」

     

     

    松本「加藤さんなんか、屋台からはみ出してて(笑)コータローさんはもうご機嫌に飲んでて。凄えビビってたんですけど、コータローさんがニコニコしていたんで、洋一と、まず突破口はコータローさんからだ!つって。」

     

     

    古市「(笑)」

     

     

    松本「もうコータローさんという名の関所が今開いているから、時は来た!と。(笑)で、入り込んで今日はありがとうございました!って挨拶して。」

     

     

    中澤「そうそうそうそう!(笑)」

     

     

    松本「そしたらコータローさんが、”おう、なんだよなんだよ” って迎え入れてくれて。そしたら、 ”加藤くん、こいつらGOING UNDER GROUND、俺たちのことすごい好きみたいでファンなんだって” って紹介してくれて。」

     

     

    古市「そうだっけ?(笑)」

     

     

    松本「ヌッと加藤さんが振り返って、超〜そっ気なく、 ”あ?ああ。ま、とりあえず頑張れよ”ってボソッと言ったんですよねぇ。」

     

     

    古市「爆笑」

     

     

    松本「あの頃はまだ加藤さんもお酒止める前でしたよね。」

     

     

    古市「あー、そっかあ、あの頃の加藤くん、まだ飲んでんだ。」

     

     

    松本「加藤さんの目力、忘れらんねえなあ(笑)」

     

     

    中澤「うん、二人のオーラと威圧が凄かった記憶しかない。」

     

     

    古市「全然覚えていない(笑)」

     

     

    中澤「で、そのあと自分らの下北の企画にダメ元で誘わせて頂いて。それが251だね。」

     

     

    松本「青春生き残りゲームって名前のイベントで。出てくれないだろうなーと思ってたら、トップバッターだったら出てもいいって返事が来て。」

     

     

    古市「終わらせてすぐ飲みたいからね(笑)あん時、打ち上げやったよね?」

     

     

    松本「やりました。あの時、俺、コータローさんに怒られましたもん(笑)251で鍋が用意されてて。そしたらコータローさんが鍋を作ってくれて。海苔とか散らしてて。オジヤだったかな?で、もう俺とか腹減りすぎてるから、スッと横から箸を伸ばしたら、バシッ!って手叩かれて(笑)。バカッ、お前、何やってんだよ!って(笑)。」

     

     

    古市「うん、その打ち上げはよく覚えてるよ。(※15)ウエケンも居たよね?」

     

     

    松本「居ました。」

     

     

    古市「ライブも覚えているよ。加藤くんも”こいつら上手いじゃん”って言ってた。」

     

     

    一同「マジっすか!上手じゃんって言ってたんすか!?」

     

     

    古市「うん、言ってたよ。楽屋から見えるからさ。」

     

     

    一同「それは初耳です!!」

     

    コータローさんは、初めてGOINGのライブ観た時、どう思いましたか?

     

     

    古市「まー、こういうルックスのボーカルのバンドってあんま無かったからさ。」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    古市「まず80年代には居なかったねえ(笑)でも、変わってていいなと思ったよ。当時の(※16)曽我部現象じゃないけどさ、素生の声が優しかったしね。」

     

     

    中澤「2000年くらいですかね。メジャーデビュー前だ。」

     

     

    松本「俺、そん時で未だに忘れられないんが、加藤さんが、青春生き残りゲームってタイトルのイベントだったじゃないですか。で、加藤さんMCで、”いやあ…凄い、まさに青春生き残りゲーム….つったんすよねぇ。」

     

     

    一同「ガハハハハハッ!」

     

     

    古市「意味がわかんない(笑)」

     

     

    松本「(真似しながら)まさに青春生き残りゲーム….!」

     

     

    中澤「それ思ってないやつじゃん(笑)」

     

     

    松本「もう僕なんかはそれ以外、内容が圧倒的すぎて全く覚えてないんすよ。」

     

     

    古市「俺も自分らのライブ記憶にない。」

     

     

    松本「あの頃ってコレクターズのバンド事情、厳しい時ですか?」

     

     

    古市「2000年?あん時は厳しくないよ。前の事務所だから。ただ、その事務所から給料下げたいんだよね、っていう空気が漂っている厳しさはあったかなー(笑)。」

     

     

    松本「あ、だから加藤さんの、”まさに青春生き残りゲーム….”っていうのはそれも効いていたのかもすね(笑)」

     

     

    石原「あー、なるほど….!」

     

     

    古市「そう、あの頃から、もうここ辞めて次考えようぜって話はしてたのよね。」

     

     

    松本「加藤さん、それは寝込む前ですか?」

     

     

    古市「そう、寝込む前。事務所潰れたと同時に寝込んだ(笑)。」

     

     

    松本「でもさ、俺たちさ、就職していないようなもんだからさ、結局。遊んで暮らしてるようなもんだから。それが急に遊んで暮らせなくなるかもしれないってなるとアレですよね….。」

     

     

    古市「まあねー。」

     

     

    松本「そん時は俺らにも洋一がいた頃で、あいつが営業部隊みたいな感じだったんで、いち早くコータローさんの不良性をキャッチしてましたね。」

     

     

    古市「あ、そう?(笑)」

     

     

    松本「コータローさん、目ぇヤベエんだぞって。コータローさん、ひとりでいる時、目えヤベエんだぞって(笑)。」

     

     

    一同「目ェ!(笑)」

     

     

    石原「確かに一番早くコレクターズの懐の中に入っていた(笑)。」

     

     

    古市「それからGOINGは人気が出て行ったよね。AXでも対バンしたな。」

     

     

    松本「そうですね。俺らはとにかく好きだから、常に同行はチェックしてるし、常に俺たちのことを覚えといてもらいたいということもあり、ずっと側に居ました(笑)」

     

     

    古市「俺はねえ、中澤が絵がうまい!ってエピソードが強くインプットされてるね。(笑)」

     

     

    中澤「えっ!??」

     

     

    古市「ほら、よくさ、会報?かな?楽屋でよく描いていたじゃん!」

     

     

    中澤「ああ!そうかもですね!(笑)確かに一緒にやると楽屋に顔だしてくれるのはいつもコータローさんでしたね!5分ほど居座ってくれて(笑)」

     

     

    古市「よく会話してたじゃん。」

     

     

    松本「そのへんから、よく飲みに行くようになりましたよね。通称コーちゃんの獣道!(笑)コータローさんの飲みのコースを巡るっていう。」

     

     

    古市「まず養老乃瀧のケミカル胡瓜を食うのから始めてな。(笑)その後さ、俺らがクワトロでライブやるようになってからさ、それ終わりでブクロ戻って養老行ったらさ、洋一が居て飲んでたりしたな(笑)わざわざブクロまで来て養老選んでさ(笑)あれは笑った。」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    松本「そん時はバンドごとを相談するとかじゃなくて、ただただ遊んでもらっていたんだよね。」

     

     

    酒の飲み方とかを教えてもらっている感じだったんだね。

     

     

    松本「まあ、そうだね。遊び方というか、所作を教えてもらってる感じだね。人生のブルースの話はまだしていなくて。変わらずライブ観に行ったり、トリビュートにも参加させてもらったり。」

     

     

    古市「そうだね。」

     

     

    松本「そこにね、俺たち誇りを感じていたんですよ。」

     

     

    (※17)ロックの学園で加藤さんと一緒に講義していたよね?

     

     

    松本「うん。あの辺から加藤さんがすげえ優しくなってきたんですよ(笑)」

     

     

    古市「あの辺からね、あの人、人間性が変わってきたよね。年取ってきてさ(笑)。」

     

     

    松本「ああ。俺、加藤さんに聞いたことあるんすよ。加藤さん、なんで俺に優しいんですか?って。」

     

     

    古市「そしたら何て?」

     

     

    松本「もう、お前らも10年やってきただろ?だからだよ、って。」

     

     

    石原「ああ、聞いてたね。」

     

     

    松本「で、その10年やったっていう履歴を経て、俺らのブルース期がやってくるんですよ(笑)」

     

     

    中澤「洋一が辞めたりね。」

     

     

    第一回目のコータローさんへの相談事はその頃に?

     

     

    松本「うん、多分したと思います。」

     

     

    古市「洋一なーあいつ面白かったよな。」

     

     

    松本「でもこんなに頻繁に会うようになったのは、言ってもここ最近ですよね?」

     

     

    古市「うん、ここ数年だね。」

     

     

    松本「そう、で、もう俺ら色々あったから、もう相談する人が、コータローさんしか居ないんですよ。俺、病気になったりしたし。」

     

     

    ああ。

     

     

    松本「事務所も辞めたいって思っているとか。で、コレクターズがその頃(※18)BOXを出してて。第一回目のBOXを。そのDVDでコータローさんが赤裸々に語ってて、もうなんかそれ観てたからコータローさんに相談するしかないなと。」

     

     

    中澤「いろんな人の相談に乗っているんですか?」

     

     

    古市「乗ってないよ!」

     

     

    松本「そうなんですね!(笑)」

     

     

    古市「でもこの前〇〇〇〇〇〇のメンバーに相談したいって言われたわ(笑)」

     

     

    松本「あ、マジすか!?(笑)」

     

     

    古市「困ったことがあったらコータローさんに聞け!って言われたとかなんとか言ってた(笑)お前らが言ったの?」

     

     

    一同「言ってないす(笑)」

     

     

    松本「そっからかなあ….。バンドの先輩っていうよりは、人生の大事な人として、誰かに泣きを入れたのが、俺、初めてて。自分の中でとても大きな存在です、コータローさん初め、コレクターズは。」

     

     

    古市「素生とサシでもあるし、中澤もいた時もあるし、石原と3人で、っていう時もあったよね。俗に言う、石原酔い事件ね。」

     

     

    松本「そう、いっさん酔っ払っちゃった事件(笑)」

     

     

    古市「久しぶりに酔ったっつって。」

     

     

    いっさんはどうしてそんなに酔っちゃったの?

     

     

    石原「…..えっと…..。」

     

     

    古市「あん時さ、おそらく、前の事務所とのケリが付いた直後だったのかな?解放された気分になっちゃったんじゃないの?」

     

     

    石原「俺、ストレスで円形脱毛症になってて(笑)。もうそのハゲも治りかかってたからさ(笑)。まさに心の解放ですね。」

     

     

    松本「金の回し方の相談、グッズの相談、権利関係の相談、俺は俺で病気の相談。バンドとしての相談…..。」

     

     

    随分するね〜(笑)

     

     

    松本「ナカザは、まあ、特に無いか….。相談事は。」

     

     

    ナカザはあんまり相談とかしないタイプっぽい。

     

     

    中澤「そー…だねえ。俺はみんなが言ってることをまず聞いて、どうしていくかを消化していくタイプかも。」

     

     

    松本「コータローさんはバンドがピンチの時、誰かに相談したんすか?」

     

     

    古市「しないね。(即答)」

     

     

    松本「もう、単独プレイで?」

     

     

    古市「うん。」

     

     

    松本「それ凄いんだよなー!」

     

     

    古市「でも流石に凹んだけどね。事務所潰れた時は。メンバー同士で会うと笑ってたけどさ、心の中ではヤバイなって思ってたよ。」

     

     

    松本「コータローさんでもヤバイなって思う時あるんですか?」

     

     

    古市「そりゃあ、あるよ。でも俺、すぐ動くからさ。早く即動いてホッとしたいタイプなんだよね。」

     

     

    松本「そこ、いい意味でのせっかちが出るんすね!」

     

     

    古市「うん。もう、とにかく動くから。んで、早くホッとして酒飲みたいからさ。」

     

     

    松本「コレクターズの、この活動を見てなかったら、俺、あの時、キツい時期、心折れてバンド続けてるかわかんないもんな。何を頼りにしていいかわかんないし、コータローさんみたいなキャラでもないし、メンバーも、そういう雰囲気のやつもいないし。一回これバラしてリセットして、さあどうする、って考えだもんな、俺。」

     

     

    古市「うん、でも良かったよ、the bandって曲出来てさ、お前ら。」

     

    今日のこの前にやってたメンバー打ち合わせで、あの背水の陣感で得たエポックさ、今後超えられないんじゃないか説、出たよね(笑)

     

     

    古市「うん、曲はね、いくらでも出来るんだろうけど、あの感じ、あのタイミングで出来るべきものが出来た実感があるってのはデカイよ。あのイントロのテンションとか特にさ。バンドの醍醐味を感じるよ。」

     

     

    松本「はい。そうですね。バンドで言うとブルーハーツとか、勿論最高なんすけど、もう居ないバンドじゃないですか。クロマニヨンズは居るけど。中坊の時から聴いてて現存しててリアルタイムで居るバンドって、コレクターズしかいないから。コレクターズは新譜でもその醍醐味を見せてくれているんで、いつも。そのフィーリングは、大事にしたいです、俺らも。」

     

     

    中澤「うん、そうだよね。」

     

     

    松本「そこに関しては、俺らはいつでもキッズで居れるんですよ。コレクターズが続けててくれるから。あの時の気持ちを持ち続けさせてくれるというか。」

     

     

    古市「わかる。」

     

     

    松本「もう俺なんて、コータローさんこの頃何歳で、何をやってたかって自分と照らし合わせちゃうんですよね。エレカシの宮本さんも似たようなこと、言ってたじゃないですか。」

     

     

    夏目漱石と照らし合わせてしまう、ってやつだ。

     

     

    古市「俺、それでいったら永ちゃんだね。(笑)」

     

     

    中澤「うんうん、年表ね。やるやる。(笑)」

     

     

    松本「そうそう。で、俺らOut Of Blueってアルバム出したじゃないですか。そのアルバムの位置付けのイメージは、コレクターズでいう、(※19)東京虫BUGSなんですよ。」

     

     

    古市「あ、ほんと?いいじゃん、それ!それはいいの出来たじゃん。」

     

     

    松本「そうなんすよ(笑)いいの出来たんすよ!でも、こっからです。こっからが長くなるな、と。(笑)」

     

     

    古市「こっから気合い入れてやって行けば、ずっと上っていけるから。」

     

     

    松本「その、言葉だよね….。(嚙み締めるように)」

     

     

    古市「レースを降りないように、どうするかっていうのをね。」

     

     

    松本「この前、(※20)美夏さんが俺の心を重くするようなこと言ってくれて(笑)。フラッと(※21)天竺に美夏さんが呑みに来たことがあって。」

     

     

    古市「うん。」

     

     

    松本「で、アルバム、超良かったって言ってくれて。今後も頑張りなよ!って話をしてくださって。」

     

     

    古市「いいじゃん。」

     

     

    松本「で、俺ら的にはこのアルバム、Out Of Blueは何しろ東京虫BUGSだと思っているから(笑)。本当死ぬ思いで作って、こうなんか、一つ何かを超えたって実感があったんですよ。これが出来たことによって。」

     

     

    古市「うんうん(笑)。アルバムって、作るの、大変よ。」

     

     

    松本「そしたら、美夏さん、”この作品最高だけど、いきなり状況が好転はしないから。今此処があんた達は踏ん張りどきだから。”って言われて、まだ踏ん張んないといけないのか〜って思って(笑)。」

     

     

    古市「ハハハハハハ〜ッ(爆笑)!」

     

     

    松本「心が重くなりました(笑)ズドーンって。何度も言うようですけど、東京虫BUGSの時って、これは手応えありだ!っていう実感あったんすか?俺らフリークにとってはあのアルバムは凄く感じたんすよ!凄いの作ってきたっていう。」

     

     

    古市「そーねぇ….、実感ねぇ….。無いかな(笑)」

     

     

    松本「ええっ!?(笑)」

     

     

    古市「ただ、次のフェーズというか、明らかに加藤くんが新しくなったって感覚はあったね。作家として。」

     

     

    松本「あの後に、すぐ状況は好転しなかったんですか?」

     

     

    古市「しないよ!するわけないじゃん(笑)まあ、野音はなんとか売れ切れたけどね。あれ、売れ切れたのかな?(笑)でもまあ、なんとかカタチにはなったからさ。」

     

     

    中澤「はあはあ。」

     

     

    古市「でもツアーの入りは最悪だね(笑)」

     

     

    松本「最悪すか?(笑)」

     

     

    古市「最悪だね(笑)。アレは独立した辺りだったね。」

     

     

    松本「もう今、早速自分に照らし合わせてる(笑)」

     

     

    古市「(笑)でもまあ、しょうがないよ。アルバム出してさ、今、久しぶりにツアー回っているわけじゃん(この対談が行われた時はまだOut Of Blue ツアー中。)でさ、急にさ、良いアルバム出したからって、すぐに良い時には戻らないよ。そこだけは焦っちゃダメ。続けてナンボよ。」

     

     

    松本「そうですよね。」

     

     

    古市「しかも、昔から応援してくれている人たちに対して、帰ってきてくれ!っていうのでもなくさ、新しい人たちに….うーん、それもまあ必要だけどな、もう、どこに向けて訴えるってことでもない気がするけどな。」

     

     

    松本「はあはあ!(頷きながら)」

     

     

    古市「もう、自分たちのためにやるぐらいの気持ちでいいんだと思う。」

     

     

    松本「はい。わかります!」

     

     

    古市「あんまり狙っちゃいけないんだと思う。」

     

     

    一同「そうだ。まさにそれだ。今日イチ、これだ!」

     

     

    締まっちゃったね(笑)。

     

     

    松本「確かになあ〜。長い戦いになるなあ〜。(笑)」

     

     

    古市「でもそういう厳しく辛いところも、絶対楽しみながら、味わった方がいいよ。」

     

     

    松本「まさにです!」

     

     

    古市「例えば子育てもそうでさ、4歳の子ってさ、凄い可愛いじゃん。でもその時ってその可愛さに気づかないじゃん、なかなか。育てる上での大変なことばかりが先行しちゃってさ。それって絶対勿体ないじゃん。」

     

     

    松本「なるほど!(笑)分かりやすい(笑)。」

     

     

    古市「うん、例えばね(笑)。ほら、道とかでさ、4歳の子にさ怒ってる親とか見るとさ、バカッ!そんな怒んな!って思うもん(笑)」

     

     

    一同「爆笑」

     

     

    古市「今しかねんだぞっ!って(笑)。お前がどんだけ今幸せかわかってんのかっ!って言いたくなる。(笑)」

     

     

    中澤「わかんないんですよねぇ….その最中は(笑)」

     

    しかしアレだねぇ。我々も年取ってなんだかシンプルな話題と結論に至ることが多いねー(笑)

     

     

    古市「うん。もうさ、シンプルでいいと思うのよ。これから先はさ。バンドも。もう10年分の脂がノッてるわけだしさ。状況を楽しみながら。」

     

     

    松本「実際、今コレクターズのお客さん、例えばカムバックしてきてるお客さんも居るはずじゃないですか。」

     

     

    古市「うん、居るだろうね。」

     

     

    松本「やっぱお客さんも、自分自身の人生をバンドに照らし合わせたりするんですかね?一緒にコレクターズと生きて、バンドに我を見る、とか。コレクターズ、まだこんなに頑張ってるわあ、輝いてるわぁって。」

     

     

    古市「あんまりないんじゃない?むしろ子育ても終えて遊びに来れる時間が出来たんじゃないかな。あいつら頑張ってるな、っていう目線は少ないんじゃないかな。」

     

     

    松本「そっかあ。」

     

     

    古市「いや勿論、居るは居るだろうけど。」

     

     

    でも今、コレクターズのライブは若いお客さん、とても多いですよね。可愛い女の子も沢山居るし。

     

     

    古市「そうだね。」

     

     

    おこがましい言い方だけど、やっぱりいい作品、いい曲を作るっていうのは、至極当然のことでさ。言葉悪いかもだけど、最低限のことというか。

     

     

    松本「うんうん。」

     

     

    その最低限をベースに何を魅せるか、だと思うんだよね。プラスαを。イチ娯楽として。そのプラスαがコレクターズには確実にあった。

     

     

    松本「そうだね。(※22)ポッドキャストしかりね。でも最初からコレクターズは面白かった。(※23)NACK5のMIDNIGHT ROCK CITYの頃から。」

     

     

    中澤「MIDNIGHT ROCK CITY!!」

     

     

    松本「アルバム出すからプロモーションだって言ってるのに、コータローさんラジオ出てきたかと思ったら、宇宙の話しかしないし(笑)。もう本当UFOの話しかしない(笑)。完全、話の内容はムー(笑)」

     

     

    古市「ムー!(笑)....まあ、過去のデータってのは、もう宛にはならないよ。」

     

     

    中澤「だよなー。俺ら、こっからだな!根性見せていくのは。」

     

     

    松本「そう。こんな流れだからさ、もう全方位全肯定の一発目はコレクターズしか考えられないのよ。」

     

     

    石原「本当、そう。」

     

     

    松本「うん。俺、曽我部さんの影響もデカいんだけど、自分に置き換えてみると、兎に角、バンド、ロックンロールバンドってものにこだわりがあるんですよ。その一個の集合体にこだわりがある。今もずっと休むことなく現存してて、なおかつカッコイイ!ってのがまずコレクターズにはあるから。俺もこう在りたいって思う。」

     

     

    中澤「うん、やっぱり楽曲がバンドの命ではあるんだけどさ、それだけではなんか、追いかける気持ちにならないというか、年齢の所為かもしれないけど、そのやってる人の人間性、生き方、考え方、それ込みじゃないとなかなかそんな風には思えなくはなってきてるね。」

     

     

    古市「GOING3人になってるじゃん。ウチも正式メンバー3人って所あるけどさ、GOINGは絶対3人だけのまま進んで行ったほうがほうがいいよ。」

     

     

    松本「コータローさん、それ言いますよね(笑)」

     

     

    中澤「俺もそう思うな。」

     

     

    古市「絶対ダメ。3人以外は。まだ桶川の奴らが残って頑張ってるっていうことが大きな意味を成すからね。」

     

     

    松本「価値ですか?」

     

     

    古市「大きな価値だよ。お前らは他を正式メンバーを認めちゃダメなバンドなんだよ。仮にさ、最終的に素生がひとりになってもGOING UNDER GROUNDを名乗らないとダメなんだよ。それって俺から見ると羨ましい話なんだよ。出来ないもん、やりたくても。」

     

     

    松本「じゃあ、次の目標はツアーの移動を新幹線移動に戻すってことだな(笑)。」

     

     

    中澤「ちっちゃ!(笑)」

     

     

    古市「そういうちっちゃい目標も大事だよ(笑)。もうお前らも辞めずに最後までやんないとだな、此処まで来たら!」

     

     

    松本「はい!もちろん、やります!とにかく、全方位全肯定では恩返しだと思って、コレクターズに負けないくらいの、良いライブをやります。」

     

     

    古市「よろしく!」

     

    ※1 ココナッツディスク吉祥寺店….武蔵野市吉祥寺にあるレコード店。中古盤は勿論、全国流通していないインディーシーンのバンドの音源にも力を入れいる。名物店長として名高いヤジーこと矢島さんが居る店。ミツメ、スカート、ヨギーニューウェーブなど東京インディーと呼ばれるシーンの火付け役になったバンドも、この店舗から発信されていった。

     

     

    ※2 BABY! 国道17号を飛ばしてきたぜ!....埼玉から音楽界を盛り上げていこう!の大義のもと企画されたGOINGとコレクターズの2マンイベント冠。2009年以降開催されていない。

     

     

    ※3 くるまやラーメン….東京都足立区に本社があるラーメンチェーン店。主に国道沿いに店舗を構えており、車社会の中で機能的な展開を見せる。ネギ辛味噌ラーメンの味は秀逸。まさに国道の味。

     

     

    ※4 北上….岩手県北上市。東京生まれ東京育ちであった古市コータローであったが、14歳で両親を亡くした後、親戚の家に引き取られ、移り住んだ地。

     

     

    ※5 自伝….2014年に発刊された、古市コータローの自伝「お前のブルースを聴かせてくれ」。古市の壮絶且つ痛快な生き様が記された必読の書。タワーレコード限定発売でロングセラー中。

     

     

    ※6 BIKE….THE BIKE。加藤ひさしがザ・コレクターズ結成前に組んでいた3ピースバンド。メンバーはボーカル・ベースが加藤、ギター三村直輝、ドラム斉藤清。84年にドラムがリンゴ田巻に交代。コレクターズの前身バンド。この頃、加藤がブルーハーツのベーシストとして誘われていて悩み吹けるというエピソードがある。

     

     

    ※7 よういっさん….伊藤洋一。元GOING UNDER GROUNDキーボーディスト。松本、中澤、石原と中学の同級生。2009年脱退。

     

     

    ※8 Attack of mushroom people!….ミントサウンドより87年にリリースされた名作コンピレーション・アルバム。80S'ネオGSムーヴメントを代表する全16組のバンドのレア音源を収録。コレクターズによるJAPANESE MODSアンセム「 僕はコレクター」、ストライクスによる「LITTLE SHIMMY BROWN」、チーズのスクーターズ「東京ディスコナイト」「恋のダンスホール」、オリジナル・ラブの前身バンド、レッド・カーテンの激レア音源も収録。

     

     

    ※9 前身バンド….ブルーハーツ結成前、甲本ヒロトはコーツ、真島昌利はブレイカーズといったMODSバンドを結成しており、東京モッズシーンの中では突出した存在であった。コーツはパンク寄り、ブレイカーズはマージービート寄りのサウンドだった。

     

     

    ※10 エレクトリック・グラス・バルーン….現在DJとして活動中のSUGIURUMINが90年代に率いていたギターロックバンド。

     

     

    ※11 HERE TODAY….松本、中澤、石原が青春の一枚に選ぶ、ザ・コレクターズ1997年リリースの10枚目のアルバム。

     

     

    ※12 LIVING FOUR KICKS….98年リリース。コレクターズの原点とも言えるライヴの模様を惜しみなく収録した2枚組アルバム。リッケンバッカーに愛された男、古市コータローのギターサウンドがダイレクトに刻まれている。

     

     

    ※13 下北の251….正式名称は「トゥーファイブワン」通称「ニーゴーイチ」。下北沢にあるライブハウス。1993年開店。

     

     

    ※14 Logos….DRUM Logos。福岡のライブハウス。ゼップ福岡に次ぐオオバコのライブハウス。ロックの歴史と共に歩んできた名所。

     

     

    ※15 ウエケン….上田ケンジ。ベーシスト、作曲家、音楽プロデューサー。KENZI&THE TRIPS、the PILLOWSの元ベーシスト。初期GOING UNDER GROUNDのレーベルオーナーでもありプロデューサーであった。

     

     

    ※16 曽我部現象….曽我部恵一。サニーデイサービスのボーカル&ギター。松本が多大なる影響を受け、尊敬している音楽家。

     

     

    ※17 ロックの学園….神奈川県三浦市の廃校を舞台に開催されるイベントを中心にNHKなどのテレビ番組及びラジオ番組。ロックの授業の教諭として加藤ひさしが登壇する際に松本素生が日直として補佐をしていた。

     

     

    ※18 BOX….20th ANNIVERSARY DVD BOX ALL MOD GEAR 1986−2006。2006年リリース。結成20周年を記念してリリースされたBOX SET。インディーズ~テイチク~コロムビア時代までの全てを凝縮したDVD BOXが完全限定生産で発売。

     

     

    ※19 東京虫BUGS….ひしめくコレクターズのキャリアの中でも名盤と名高い、2007年リリースのコレクターズ通算16枚目のアルバム。

     

     

    ※20 佐々木美夏….音楽ライター。コレクターズはもちろん、GOINGをデビュー前から知る、旧知の仲。猫好きで酒好きでビートルズ・マニア。ライター仕事は邦楽メイン。著書に「14歳」シリーズ「ミュージシャンと猫」シリーズなどがある。

     

     

    ※21 天竺….BAR天竺。松本素生が渋谷2丁目で運営する酒場。看板ドリンクは古市コータロープロデュースの飲み物「東京NO.1チューハイ」「下町ハイボール」。渋谷でこれらが飲めるのは此処のみ。

     

     

    ※22 ポッドキャスト….池袋交差点24時。加藤ひさしと古市コータローがお送りする、毎月40万ダウンロードという天文学的数字を叩き出すモンスターポッドキャスト番組。音楽ファンにみならず、音楽業界、ミュージシャンとたくさんのリスナーがいる。(この時のリスナーの呼び名はP)聞く者を即座に中毒化へといざなう。

     

         

    ※23 NACK5のMIDNIGHT ROCK CITY….埼玉県のFM放送内番組。1990年から2001年まで放送。1995年から1996年まで加藤ひさしが月曜日のパーソナリティーを務めた。